2020初島ダブルハンド参戦日誌
今回は、会員のYoshiwoさんから、初島ダブルハンド参戦の模様を詳しくレポートいただきました。
繰り広げられた力走の一部始終、とくとお楽しみください。
【2020 初島ダブルハンド参戦日誌】 2020.10.3_Paint by Yoshiwo
序論
初参戦は 2 年前、ちょっとした立ち話から出ることになった。その場でオーナーOK が出たのでそのまま参加。
2018 年(初参戦)のダブルハンドは吹いていた&一本コースだったので 3 位。今年も出ることに。。。
準備編
CENTRO はMylady25 なので約 5 人乗りの船。これを 2 人ですべてをこなさないといけないないので、まずは整備&準備。主にやったことは以下のとおり。
①スピンハリを手元でUP できるようにした。
CENTRO はマストにスピンハリのカムがついていて、バウマンがあげるシステムになっていました。これを手元のジャマーでカムを書けるようにした。
②なんちゃってレイジージャックをつけた。 (Fig. 1 なんちゃってレイジー_1P 状態)
Fig. 1 なんちゃってレイジー_1P 状態
なんちゃってレイジーはブームエンド→スプレッダーの上→ブームエンド→ターニング×3 くらい→手元のジャマーに通して、長さを調整できるようにしています。中間にはマイクロブロックをつけています。
③1P を手元でできるようにした。 Fig. 2 1P システム(MondayNight 方式を真似しました。)
Fig. 2 1P システム(この写真はレース中です)
見づらいですが、頑張って見て下さい、考えて下さい。手元ジャマー類の写真はないですが、CENTRO は左右に 3 個ずつのジャマーがついています。今回は風が弱い予報ですが、ダブルハンドなので、すぐに 1P にできるようにして、レースをしていました。
左ジャマー左側から、ジブハリ、メインハリ、1P リーチ、右ジャマー左側から、1P カニンガム、レイジー、スピンハリ、さらに右側にスピンポールのトッパーとフォアガイがカムでついています。Fig.3 準備中風景、この時にウィンチもメンテしていました
Fig. 3 準備中風景
④徹底した荷下ろし。これはすごく頑張ってやりました。CENTRO には、多くの荷物が乗っていましたので、すべておろしました。重量にするとおそらく 100~200kg ぐらいおろしたと思います。
降ろしたものはマット、使わないセール、使わない艤装品、予備パーツ等々。
⑤安全対策
ケミカルライトを使いでつけておきました。Fig. 4 スターンにケミカルライト。マスキングテープで軽く止めれいるだけなので、落水が起きたときは折ってすぐに海に投げれば、捜索の拠点にできる。念のためにスキッパー、コスキッパーにも常備。防水仕様にした携帯もお互い常に持っていました。右側にある時計は夜になると暗くて見えなくなりました。次回改善点。
Fig. 4 スターンにケミカルライト
⑥使ったもの
ラムマンウント、テルテールライト、ハーネス、ライジャケ。後日公開。すみません写真が用意できたないです。
練習編
1 回しか練習をしていませんが、2 年前にも出ていたので、良い事にしました。もうちょっと練習(合わせ)してもかったと思いました。練習内容としては、フルセール→No3→1P→ストームジブ→No3→1P 解除→フルセールの手順確認、練習。スピンのアップダウン、ジャイブの練習を中心にやっていました。おかけでレース中のジャイブはフルクルー並みに決まっていました。練習中の動画等はないです。
練習~レース編
前日に、荷下ろし、買い出しをして、早め(21 時頃)に寝ました。余裕を持ちたいので 5 時 34 分江ノ島ヨットハーバーを出港、6 時 40 分頃には、スタートエリア到着、チェックイン。アウター有利だったので、混戦を避けて、アウター側(混戦よりちょっと、本部船側)でスタート、落ち着いてから、スピンアップ(スタート後×× 分くらい)。見える相手を見ながら初島をジャイブしつつ目指す。初島には 11 時ころにコール。おそらく、初島回航順位はA クラスで 1 位だと思います。これから逆ドラマの始まり。回航直後にタック、東側にコースをとる。潮に押されてなかなかたどり着けず、、、また、風も予報通りに落ちてきてカームにつかまる、こと 2 時間。日が沈みやっと風が出てきて MAX ボートスピードも 6.9knot。Fig. 5 日暮れ写真。走り始めたが、フィニッシュラインまで 0.8NM でタイムリミット。今年の初島ダブルハンドが終わりました。来年また挑戦します!
Fig. 5 日暮れ写真
よかった点
・荷下ろしは相当有効。
・初島までは非常に良いコースを引いた。
・見える相手に対しては、注視できていた。
・事前の戦略通りにコースは引けていた。
・準備で 2 人乗り艤装ができていてレース中取り回しに苦労することはなかった。
・朝早く出て、スタートまでに余裕ができた。悪かった点
・初島回航後、相手が目視できず、自分らが前にいるにもかかわらず、リスクあるコースを引いていた。次回改善点
・スタートポイントはアウターの W. P .をとっておくこと。
・セールビジョンでちゃんと使って相手を見ること。
・トランスぐらいまでの距離だったら、VMC を追っかけて方が良いかも。
・潮の流れをどっからか、入手すること。
・悪い点をなくすこと。
・ティックタックをつけておいて、時間、ヘディングも見えるようにすること。 (了)